富山弁
富士宮やきそばは、「富士宮やきそば学会」の登録商標であり、静岡県富士宮市の焼きそばである。
<だやい>
「だるい」の意。面倒臭く、これ以上は何もしたくない心情を嫌悪感を持って表現する言葉。非常に複雑なニュアンスで用いられる。「だっやー」、「だぃえー」とも言う。
例:「もう、だやてかなわんわ。」(もう、だるくてどうしようもないよ。)
<だら>
「馬鹿」と同義。「足らず」の転訛と言われるが真偽は不明。「バカ」の「バ」と同様に、「ダ」を吐き捨てるように発音する。さらに「馬鹿野郎」という意味の「だらぶち」や「だらぶつ」という語もある。「あほ」などに比べ、全国的に知名度が低いことを悪用して、小学校や中学校では、他県からの転入生に「だら」を間違った意味で教えてからかうことがある。「馬鹿」などと比べて、ニュアンス的にはやや弱く、仲間の中での冗談などでも使われる。「あほ だら まぬけ」と続けて言うこともある。対義語は「かたい」(賢い)。なお、山陰地方の因州弁、但馬弁、雲伯方言では、類似した「だらず」が同義になる。
例:「おまん、だらないがけ。」(あんた、馬鹿じゃないの。)
<ちんちんかく>
「正座する」の意。テレビなどで富山弁が取り上げられると、卑猥な冗談に使えるため必ず登場する。
例:「ちんちんかかれんか!」(正座しなさい!)
<つかえん>
「差し支えない」の略で、大阪弁の「かまへん」に近い意味。もしくは、そのまま「使えない」の意。相手を安心させる意味で使われるが、二つの意味があるので、会話上の微妙なイントネーションの違いに注意することが必要である。
例:「こ、つかえっけ?」(これ、使える?) - 「なーん、つかえんよ」(ああ、大丈夫だよ。 / いや、使えないよ。)
<でかいと >
「たくさん」の意。「でかい」は「大きい」の意味だが、「と」が付くと副詞の「たくさん」の意味になる。以下の例は、人ごみに驚いたときの常套句である。
例:「か、なんちゅでかいと人おるがいねー!」(こりゃ何てたくさん人がいるんだろう!)
<どすめろ>
「どす」は濁ったような様子を表す接頭語(「どす黒い」など)、「めろ」は女性蔑視的な表現である「女郎」(めろう)が転じたもの。近年でも女性にこの語句を発して新聞沙汰になった例もあるので使用には「だら」以上に注意が必要。しかし、この言葉は県内でもほとんど通じないし、使われない。
例:「このどすめろ!」(このあま!)
<とっさま >
長男以外の「次男以降」を指す言葉。「長男」は「おっさま」と言う。
例:「うちのとっさまどこ行ったがけ?」(うちの次男坊はどこに行ったの?)
<なーん>
元々は否定の「いいえ」の意味だが、会話によっては相づちにも感嘆詞にもなる便利な言葉。「何にも」が転訛したもの。否定か肯定かは会話の流れや言動で判断しなくてはならない。
例:「なあんよ。」(ちがうよ。) / 「なあん、知らん。」(全く、知りません。) / 「なあん、つかえん。」(ええ、大丈夫です。)